生命保険と共済の違いは?|特徴を知って使い分けましょう

保険

生命保険と共済の違いについて

生命保険は、生命保険会社および共済(組合)で加入することができます。
では、生命保険会社と共済(組合)が扱う保険にはどのような違いがあるのでしょうか?
まずは基本的な内容について押さえておきましょう。

生命保険について

まず生命保険会社が扱う生命保険は、保険会社の金融商品ですので、営利目的であり、不特定多数の人が顧客対象となり加入できます。

代表的な生命保険会社には、「日本生命保険相互会社」「第一生命保険株式会社」「明治安田生命保険相互会社」「住友生命保険相互会社」などがあり、近年では外資系の保険会社やインターネットで販売する保険会社もあります。

生命保険会社の特徴として、生命保険会社は金融庁の管轄です。(損害保険会社も金融庁管轄)
保険料は加入者の年齢・健康状態、職業・性別などによって異なってきます。

共済について

一方、共済は組合員の相互補助を目的としており、特定の団体の組合員が加入することができる保険です。

代表的な共済には、「こくみん共済(全労済):全国労働者共済生活共同組合連合会が運営」、「都道府県民共済(県民共済):都道府県民共済グループが運営」、「JA共済:全国共済農業協同組合連合会が運営」、「CO・OP共済:日本コープ共済生活協同組合連合会が運営」があります。

各共済に加入するには、それぞれの組織の組合員である必要があります。

例えば都道府県民共済は、あなたが住んでいる都道府県の共済しか加入できません。東京都在住なら都民共済、大阪府在住なら大阪府民共済ということになります。

共済の特徴としては、営利目的ではない、組合員になれるのは共済の加入条件を満たした人、各共済の根拠法が異なっているところです。

例えば「消費生活協同組合法」は、国民共済(全労済)、都道府県民共済、CO・OP共済の根拠法で、JA共済は「農業協同組合法」となっています。

ですので注意すべき点としては、根拠法が異なりますので、それぞれの共済の加入方法・条件、脱退方法が違っている点です。

掛金については一律のプランが多いことも特徴です。

生命保険会社の商品の種類と共済の保障の種類

生命保険会社が扱っている生命保険
死亡保険(定期・終身・養老)
医療保険(定期・終身)
がん保険
傷害保険
女性向け保険
就業不能保険
特定疾病保険
介護保険
外貨建て保険
個人年金保険
学資保険

共済の保障
死亡保障(定期・終身・養老)
医療保障(定期・終身)
傷害保障
特定疾病保障
がん保障
高齢者保障
子どもの保障
就業不能保障
介護保障
年金保障
学資保障

生命保険会社では、顧客のニーズに合うように色々な種類の商品が開発・販売されています。ただ共済の保障も、生命保険に見劣りすることのない保障が提供されています。

保険と共済のどちらを選択すればいい?

ここまでは、生命保険と共済の違いや特徴について見てきましたが、それではどちらを選べば良いのか迷ってしまいますよね。ですので選ぶポイントを上げていきましょう。

生命保険を選ぶポイント
・手厚い保障を備えたい
・自分に適した保障を選びたい
・時代に応じた新しい保障に加入したい

共済を選ぶポイント
・割安な掛金で保障を備えたい
・加入している保険を補填する保障を備えたい
・手厚い保障は不要で小さな保障が欲しい

それぞれの特徴を見て、生命保険、共済を併用するのが良いでしょう。
というのも保険に加入する年齢、扶養家族の有無などが保険を選ぶ際のポイントです。

また住宅ローンで家を購入した場合には、団体信用生命保険と、火災保険に半強制的に加入が求められます。逆に言えば、これまで加入していた保険を見直すタイミングです。

保険商品の種類はとても多く、あなたやあなたの家族に適した保険を探し出すのは、骨が折れることかもしれません。それでも無駄や損を避け、ライフイベントに適応できる保険を選ぶことが大切ですので、専門的な知識の有る方に相談すると良いでしょう。

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